2025/11/04
 ϖさん 休職してすぐの段階で、主治医から「リワークというものがある」と勧められました。ですが当時は、離婚や病気などプライベートで色々なことが重なっていたため、それらがひと段落したタイミングで医師の言葉を思い出し、昨年11月からリワークに通い始めました。
【そのため、離職してからリワークに通うまでに1年ほどかかりました。】
効果を実感したプログラムは〈生活リズム〉と〈コラム表〉です。
〈生活リズム〉では、他のメンバーさんが実践している工夫やリラックス法を聞き、「いいな」と思ったことを積極的に取り入れました。
【たとえば…】早朝散歩、パズル、作業の時にタイマーを使う、夕食前の入浴、中途覚醒した時にあえて興味の湧かない本を読む、10カウント呼吸法、マインドフルネスなどです。
こうした習慣が少しずつ積み重なり、効果を実感できました。
〈コラム表〉では、在職中のエピソードを全部で13扱いました。最初は「根拠」や「反証」を事実ベースで考える事が難しかったのですが、筋トレと同じで回数を重ねるうちに、主観と客観を分けて整理できるようになりました。
【その結果、これまで一つしかないと思っていた選択肢が、実は複数ある事に気づけるようになり、気持ちも楽になったと感じます。】
休職した当時は、2度目の休職という事もあり「メンタル管理できなかった自分が悪い」と自分を責めていました。 【働きたいのに動けない。会社で働く人たちが高速道路を走っているのに、自分はオーバーヒートして弾き出され、車どころか徒歩で歩く事すらできない…】 そんな映像が頭に浮かんでは涙が出る日々でした。再び動ける日が来るのか、全く想像できませんでした。 リワークに通い始めても、最初は午前中だけで疲れ果て、午後は寝込んでしまう状態。「こんなんで社会復帰できるのだろうか」と不安になることが多かったです。 【そんなとき、担当スタッフやメンバーのみなさんから『最初はみんなそうだったよ』と励まされ、また翌日も通う。その繰り返しの中で、少しずつ力が戻ってきました。】 また、完璧じゃない自分でも、等身大の自分を認めてあげようと思うことが前よりできるようになりました。 以前は「100とか120の力を使っても自分は人並みかそれ以下」という思いが強かったのですが、今は「70くらいの力と成果でも継続できるほうがいい。自分ができる範囲はここまでです、ということを受け止めよう」と思えるようになってきました。 【リワークで学んだことを、これからも生活や仕事に活かしながら、自分らしいペースで歩んでいきたいと思います。】
リワークに通う前は、休職したことを自分の「弱さ」や「甘え」「自己管理の不足」だと感じて、何より自分が自分自身を強く責めていました。
そのことが、自分を認められない・受け入れられない気持ちにも繋がっていたのだと思います。
でも、リワークで皆さんと出会って、その思い込みは少しずつ解けていきました。日々努力を重ねている皆さんの姿を間近で見て、頭が下がる思いでしたし、
「自分一人ではなく、同じ仲間がいる」ということが大きな励みになりました。皆さんの存在そのものが、自分にとって学びと前に進む力になったと思います。
ここで学んだことや出会いは、これからの私の大きな支えになります。ありがとうございました。
今後の目標は、リワークで学んだことを日常や仕事に活かしながら、無理のないペースで働き続けることです。落ち込んだり不安になることがあっても、必要以上に自分を責めず、「70の力でいい」と受け止められる姿勢を大切にしたいと思います。
そして、同じように悩んでいる人に対しても「一人じゃない」と伝えられるような存在を目指していきたいです。