現在、私を含めて6名の看護師と作業療法士が働いています。明るい性格でポジティブ思考の方が多いです。院内、院外の多職種の方々との連携も必要になるので、自然と社交的になるようです。スタッフ同士も仲が良く、居心地が良い職場だと感じています。
訪問看護を楽しみにされている患者様から「もっと来てほしい」というお声をいただくこともあり、我々もできるだけお応えしていきたいと考えています。そういう意味では、患者様から直接お声を聴けるため、やりがいを強く感じられる職場でもあります。
訪問看護をしていてよかったと感じるのは、病棟にいるときの表情と退院されたときの表情の違いを見られることです。退院され、ご自分がやりたいことをされている姿はエネルギーに溢れています。患者様が本来持っていた輝きを拝見できる仕事です。各々が感じているその充実感が、職場の雰囲気にそのままつながっていると思います。
患者様が社会復帰をできるようにさまざまな方法でリハビリを行い、退院を目指したり、院内での生活や余暇活動に生かしていただいたりという取り組みを行っています。
ウォーキングやソフトボールなどの運動、塗り絵やパズルといった手先を使う作業などを行います。また、皆で同じことをすると一体感が得られリフレッシュできることから、音楽療法士の指導のもと、合奏や合唱もしています。高齢の方には自信を取り戻してもらう意味で、昔お好きでよくされていたことに再び取り組んでいただくこともあります。
週4日間は病棟で、入院患者様にベッドから起き上がっていただき、それぞれが好きなことをする時間としています。プログラムの内容が決まっている部分もありますが自由度も高いので、スタッフが各自の得意なものを活かした活動をしています。
精神科の作業療法士は、他の科と違って何かに則って行うということがあまり多くありません。そのため、同業種から転職される方も全く初めての方も、それぞれの個性や得意を活かしやすい仕事です。本来の目的に沿い、報告・連絡・相談をしていただければ、それぞれが作業療法士という概念のもと、やりたいことに取り組むことができます。
私たちの仕事は、午前午後2時間ずつという枠が決まっています。その枠の中では全エネルギーを使ってしっかりやっていこう、というスタンスで仕事に取り組んでいますので、ONとOFFを切り替えやすいという意味でも働きやすいです。
また、南飯能病院のOT室は地域とのつながりが密接です。デイケアセンターや地域の施設など、病院外に出向いて活動することもあります。まだまだ開拓できる余地がありますので、自分から活躍できる場をどんどん広げていけます。
デイケアは精神に障がいを持つ方が、再入院の予防や社会復帰のためのリハビリを行い、生活を整えていく場です。当デイケアでは日中活動の拠点として、運動や調理、余暇活動、創作活動やコミュニケーションの上達に関するプログラムなどを行っており、その活動を通して身体づくりや同じ悩みを持った仲間との交流、困りごとの対処法など様々なことを学び・体験していただき、これからの自分自身の生き方や過ごし方を再発見し、その人らしい生活を過ごせることを目的に支援しています。
また、通常のプログラムとは別に個別の相談にも応じています。他機関・施設と連携をとり、訪問看護やグループホームへの導入、就労への助言・就労支援施設への橋渡し等もお手伝いしています。このように病院・地域の両方と関わりながら利用者様が安心してリカバリーを実現できるよう支援していくことが最大の目的です。
看護師や作業療法士など複数の職種が配置されており、ベテランスタッフ・新人スタッフが和気あいあいと意見交換をしています。
デイケアは利用者様の支援につながる内容であれば、自由な発想でアイデアを出して実現できる職場です。スタッフ個人の個性や長所が活かしやすく、働いていくことで新たな自分を発見していくこともでき、周囲のスタッフもその個性を大切にしてくれます。そんな楽しくも学びのある職場で、日々多職種チームで力を合わせ支援にあたっています。
入院患者様と外来通院患者様を対象に、そのご家族への支援・援助を行っています。貧困や差別から守ることを理念として、患者様が抱えている問題解決のため、取り巻く環境へ働きかけています。
医師や看護師と相談しながら、行政にアプローチをするのが主な仕事となりますが、その他にも、私たちが持っている情報を各部署で共有できるよう手配し、患者様を取り巻く環境がより良くなるようサポートしています。入院患者様の退院支援や、内科や外科の疾患があれば他の病院で必要な治療を受けられる手配も私たちの仕事です。
1人ひとりの患者様に合った支援を考えなくてはいけませんが、医師や看護師、作業療法士などいろいろな立場の人から意見を聞けるので1人で抱え込むことありません。多くの人と問題を共有し、一緒に考えながら解決策を探っていけます。
南飯能病院の中でもいろいろな人が通る場所に地域連携室があるので、ちょっとしたコミュニケーションが非常に取りやすく、部署を越えてさまざまな方と関わる機会が多いです。多くの人と会話をして情報交換しているので活気があります。
地域連携室の仕事は他部署との関わりが密接なので、より多くの人と良いコミュニケーションを取らなくてはいけません。私たちのそういった立ち位置を理解し、積極的に協力し支えてくれる人も多いので、非常に助かっています。
地域連携室は親しみやすい雰囲気のスタッフが多く、居心地も良いと感じています。情報共有や相談ごとを話し合う時間を設けているので、自分の担当以外の案件でも、お互いにフォローしあえる環境が整っています。そういう意味でもストレスが少なく、安心して働ける環境です。
― どのようなお仕事をされていますか?
南飯能病院に通院されている患者様や退院された患者様のご自宅を訪問し、体調の変化や困っていること、心配事がないかを本人、家族からヒアリングしアドバイス等を行います。
また必要に応じて診察場面に同席させて頂き、思いを医師に伝えられるようサポートをしたりもします。1回の訪問時間はだいたい30分から1時間程です。お仕事をされている患者様もいるため、ご都合に合わせて土曜日に伺うこともあります。
仕事内容は訪問だけではなく、訪問看護を受けていた患者様が入院された際には病棟へ面会に伺い、医療チームと治療計画を共有します。長く入院されている患者様が退院される際はこれからの訪問看護の計画を立てるなど多岐に渡ります。
患者様がモチベーションを高く保って治療を続けられるように、あらゆる方面からサポートし寄り添う仕事です。